ダイアログボックスはコマンドに様々な調整機能を追加するための画面です.ダイアログボック スでは,ボタンを押す,一覧から選択する,ボックスをチェックする,文書や数式を入力する等,い ろいろな方法で追加機能を設定します.
黒く表示された項目は,現在そのオプションが利用可能であることを表し,灰色の項目は利用で きない事を示しています. いくつかのダイアログボックスでは挿入場所を,点滅するカーソルで表 示します. あるいは点線のボックスで入力箇所を表すこともあります.
ダイアログボックスに文字を入力する方法は通常の場合と同じで,キーボードから文字をタイプ したり,また編集コマンドを使います. さらにダイアログボックスへの文字,数式,タグの入力には コマンド,ボタン,ポップアップリストが使えます. ダイアログボックス内ではタブやenterキー の働きは通常と異なります. また,キーボードショートカットはメニューではなくダイアログボッ クス内の項目に適用されます.
ダイアログボックスにはいくつかのタブシートが用意されている場合もあります. その場合は, 目的のタブシートを選択して必要な設定を行ないます. 設定方法はタブシートの付いていないダイ アログボックスと同様ですが,ひとつ重要な違いがあります.あるタブシートにおいてOKあるい はキャンセルを実行すると,そのタブシートだけでなく,ダイアログボックスの中のすべてのタブ シートでのそれまでの設定が,実行あるいはキャンセルされます.
例えば,上記にあるユーザ設定ダイアログボックスの一般タブシートで何らかの設定を行った 後,編集タブシートに移り,設定を変更してからキャンセルを選択すると,編集タブシートだけで なく,一般タブシートでの設定もキャンセルされます. ダイアログボックスでの設定はマウス,ま たは,次の表に従ってキーボードを使って行ないます.
24 第2章 操作画面の基本操作
内容 キー
入力個所を次の項目に移動 tabまたは 矢印キー* 入力個所を前の項目に移動 shift + tab
入力個所を項目内の次のオプションに移動 矢印
入力個所を目的のコマンドに直接移動 alt +コマンドの下線が付いている文字 ドロップダウンリストの表示 alt + リストの下線が付いている文字の後F4 リストから選択 上下矢印の後,alt + 下矢印でリストを閉じる
リストを閉じる alt + 下矢印
入力する数字の増減 上下矢印
ボックスのチェックマークの入れ外し スペースバー 範囲の開始値 ctrl + home 範囲の終了値 ctrl + end
違うタブシートへの移動 ctrl + tabまたはtabで現在のタブシート名 まで移動して,左右どちらかの矢印
OKを選択 tab でOKまで移動後enter
キャンセルを選択 escまたは
tab でキャンセルまで移動後enter
*ダイアログボックス内で数式を入力する場合,テンプレート内のカーソル の移動にはtab キーではなく矢印キーを使います. tabキーを使うと入力 箇所はダイアログボックス内の次の項目に移ってしまいます.
◮リストから選択する
1. リストをスクロールするか,リストボックスの右側の矢印をクリックして,リスト項目を表 示します.
2. 目的の項目を選びます.
ダイアログボックス内のOKまたはキャンセルボタンをクリックして選択を完了します. OK やキャンセルの代わりに開く,閉じる,または,保存と表示される事もあります.タブシート付きの 場合, OKかキャンセルボタンを押すことによって,現在,表示されているタブシートだけでなく, ダイアログボックス内のすべてのタブシートのそれまでの設定が有効になるか,あるいはキャンセ ルされます.
◮ダイアログボックス内での設定を終了する
• OKボタンを押すと,それまでのダイアログボックス内での設定がすべて有効になり,文書 作成モードに戻ります.
• キャンセルボタンを押すと,それまでのダイアログボックス内での設定がすべてキャンセル され文書作成モードに戻ります.